RC-Zの家造り (4) 内と外、そして鬼門
昨年11月末くらいに一応完成した、我がガレージハウス。実は、実際に住んだのはまだたった2週間です (12月のサウジアラビアのハッジ休暇の時に一時帰国しました)。ということで、ここに書くいろいろな感想は、ほぼ直感のみです。もっと腰を落ち着けて住んでみたら、全然違う意見になるかもしれません。
12月に帰国して、ガレージハウスに入ってまず感じたのは「浮遊感」。2階の部屋はリビング、寝室ともにガレージの上に位置していて、そのガレージにはシャッターなどがついておらず、外見的には開け放たれた大空間になっています (写真1)。そのため、2階の部屋は壁と天井だけでなく、床の下も「外」という感じがします。つまり、部屋が浮いている感覚。お尻の下がスースーするくらいはっきりとそう感じるわけではありませんが、そういう意識を持ったのは確かです。それが良いことなのか悪いことなのか、自分でも把握しきれていませんが、ちょっと新鮮な感覚でした。
コンクリートの壁が内と外を隔てる存在であることに変わりはないのですが、この家の場合、壁がシンプルに平面であるが故に、外側空間との連続性をもった内側空間という風に感じます。なんと言うか、コンクリートの箱で内側空間を創出したのではなく、空間にスパッ、スパッと壁を作ったら、そこに限定された空間 (部屋) ができた、みたいな。表現が難しいのですが、とにかく部屋の中にいても、外を感じます。うちの古い母屋とは比較にならないくらい高気密・高断熱の家だというのに、外の大気の流れ、自然の気配というものが感じられるのです。
これは、窓の配置も影響していると思います。うちの母屋の南西側の壁は、裏鬼門ということでほとんど窓がありません。台所の入り口を、この壁側にも1ヶ所作ったというのに、結局そちらは締め切っています。南西側は視界が開けており太陽の光も入るというのに、なんとももったいない話です。おかげで母屋の居間と台所はあまり明るくないし。裏鬼門ということは風水で解決策を見つけ (窓に植物を置くそうです)、ガレージハウスには大きめの窓を配置しました。実際問題、そこに窓を作らなかったら、どうしようもなかったからです。
リビングからこの窓を見ると、見事に外の風景がそこに浮かび上がります。それは、自分が子供の頃から「なんでこうしないのか」と持ち続けてきた疑問に対する明快な回答でした。壁の内側でありながら、外側の空間が絵画のように浮かび上がるその様は、まさに想像通りでした。また、東南側にある玄関も、テラスドアを使って外の景色が飛び込んでくるようにしました。そもそもド田舎なので、山の中腹に建つ我が家の2階からの眺めは素晴らしいものがあります。ほとんど山と空しか見えませんから、これも、外を感じ、浮遊感を持つ原因なのかもしれません (写真2)。ただ、母屋の2階にいて窓の外を眺めても、ここまで同じ感覚にはなりませんから、やはりそこにはRC-Zの家と木造軸組和風建築の違いがあるのでしょうか。
それから、気を使ったのが寝室です。小さい家で窓が大きいとなれば、室内全体が明るくなりすぎます。しかし、寝室は気持ちを落ち着けて寝る場所ですから、むしろ薄暗い方が好ましいと考えました。そのため、配置は北の角に。窓は北東側に作りましたが、北西側の壁には風を通す意味でごく小さい窓を配置しただけです。狭い寝室なのでこれでも明るいくらいですが、とりあえず想像に近いものになりました。
現時点での感想としては、壁に包まれている感覚を持ちながら、外の自然の気配を感じることができる家になったと思っています。ただ、どちらかというと、思っていたよりは外感覚が強いです。たぶん、窓はもっと上下が狭くても良かったかな。そうすればより内側にいることが強調されたでしょうから。もちろんこれは、極めて感覚的・直感的なものなので、まぁ、そのうち慣れるというか、あまり感じなくなってしまうんでしょうね。






















