2009年9月16日 (水)

スズメバチ

スズメバチ
先週、犬を連れてお茶畑を散歩していたら、山小屋の軒先にスズメバチの巣を発見しました。

すぐに駆除してもらいましたが、取った巣のずっしりと重たかったこと。いつもの散歩コースだったのに、気がつかないものですねぇ。

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2009年6月 8日 (月)

カエル 5

カエル 5
一夜明けてよくよく観察してみると、やっぱりモリアオガエルかな。体長も10センチ近いし。なら天然記念物だ。実はまじまじと見たのはこれが初めて。

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2009年6月 7日 (日)

カエル 4

排水枡から聞こえるカエルの声が気になって眠れなかったという母親の訴えがあったので、バイクに隠れていたカエルをとりあえず捕獲。もう大丈夫かなと思っていたら、しばらくするとまた枡の中からケロケロとやかま しい鳴き声が。

察するに、捕まえたのは体も大きいしおそらく卵を生んだメス。で、枡の中にはそれを誘ったオスがいる。枡から排水管がのびているので、どうやら敵はその中にいる模様。なので、捕まえたメスを虫かごに入れて、枡の横に置いてみることにしました。つられて中にいるのが出てくるんじゃないかと思って。

10分ほどその場を離れて、またそっと近づいてみると、案の定ぴょこぴょこと1匹のカエルが逃げていくではありませんか。その姿を見るや否や急に何かのスイッチが入り、カエル目がけて小走りにかけよると、見事本日2匹目のカエルをゲットしたのでした。

やれやれこれでひと安心、今日はゆっくり眠れるわいと思ったのもつかの間、しばらくすると、なんとまた枡の中からカエルの鳴き声が。おのれカエルめ、いったい何匹隠れているのだ!

(続く、たぶん)

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カエル 3

カエル 3
卵を移した後、買物に行こうと思ってバイクカバーをはずしたら、なんとハンドルの下のすき間にカエルがっ!。こいつか、卵を生んだ犯人は?

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カエル 2

カエル 2
泡の中には白い卵がたくさん。家の庭からのびる坂道の下の小川に移動してあげました。

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カエル 1

カエル 1
庭の排水枡でカエルがケロケロうるさいなと思っていたら、次の日の朝、枡の横にこんもりと卵が!

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2009年2月20日 (金)

アラビアン・サルーキ

アラブ首長国連邦の新聞にサルーキのレポートが載っていました。犬は尻尾を振って誰にでもついていくのでアラブ人に嫌われている、相手に 「カルブ (犬)」 というのは最大級の罵倒表現だ、と昔教わりましたが、やはりサルーキは特別なようです。以下、新聞記事から抜粋。

*サルーキが描かれた最古のものは、紀元前5300-4300年の北イラク、ハラフ時代の焼き物である。

*サルーキは紀元前7000年頃、人間が猟犬として飼い慣らした最初の犬種であると言われている。

*アラブ首長国連邦には800頭のアラビアン・サルーキ純血種がいる。

*サルーキは最高時速77kmで走ることができる。

*サルーキはそのパワーと俊敏な動きに加え、優れた視覚によって獲物を追い詰める。

*アラブ首長国連邦のサルーキオーナーの1割は外国人、7割は首長家の人々。

*アラビアン・サルーキの原産地はアラビア半島、エジプト、シリア、ヨルダン。

*ベドウィンは所有するサルーキを他人に売ることはしない。特別な贈り物として渡すことはある。

*ベドウィンはサルーキを家族同様に扱っている。

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2009年2月 6日 (金)

アヤメの谷

リヤドから150kmほど北にあるトゥメイル村の郊外に、この時期アヤメ (アイリス) が咲き乱れる谷があります。毎年必ず咲くわけではなく、雨が降らない年はほとんど見ることができません。去年は全然ダメでしたが、今年はかなり芽が出ているとの情報が入り、頃合いを見てこの週末に行ってきました。

1枚目の写真は同じ場所の午後1時半と2時15分。それまでつぼみばかりだったのが45分の間にかなり咲きました。少し角度が違いますが、遠目に見ても全体が緑色から薄紫色に変わったのがわかります。ひとつひとつは小さな花びらですが、群生している様は本当に見応えがありました。

職場のスタッフに聞いてもこの花の正確な名前をみんな知らないのですが、アラビア語でアイリスの直訳はザンバク、でもサウサン (原意は谷に咲く野生のユリ) と言う人もいます。サウサンの方が断然響きがいいですね。ちなみにサウサンはスーザンという名前の語源だそうです。古代エジプトで同様の花が "SSN" と記されていたり、ヘブライ語でも同じです。

最後の写真はトゥメイルの手前にできた巨大な水たまり。サウジ人がたくさんピクニックに来ていました。雨水ではないと思いますが、だとしたら地下水が上がってきたのでしょうか。なんとも不思議な光景でした。

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2009年2月 3日 (火)

砂漠のトリュフ

世界三大珍味、あるいは台所のダイヤモンドともいわれるトリュフ。フランス産黒トリュフとイタリア産白トリュフが世界的に有名ですが、世界には同種のキノコが30種以上あるそうです。中東地域では、古くは古代エジプトのファラオが食したとパピルスに記され、またアラビア遊牧民の間でも、砂漠で採れるこの貴重なキノコは昔から珍重されてきました。欧米人はこれを 「砂漠のトリュフ (Desert Truffle)」 と呼んでいますが、現地の名前はいろいろです。

テルフェズ (モロッコ)
テルファス (エジプト西部の遊牧民)
ファッガ (クウェート)
ファグウ、ファガア (サウジアラビア)
ハラスィ (サウジ東部) ※ローカルの品種名 (黒)
ズバイディ (サウジ東部) ※ローカルの品種名 (白)
カマー (シリア)
キマー、チマー (イラク)
ファガ、ズバイディ (オマーン)

ファガアの香りは濃厚なマッシュルームあるいはナッツ風味といった感じで独特のねばっこい匂いですが、実際は香りを楽しむよりファガアそのものを食べることが目的となります。火を通して食べると栗のようなホコホコした食感と甘味が口に広がって、何より大粒なのでなかなか食べ応えがあります。

何種類か調理法を試しましたが、結局丸のままオーブンで焼くのが一番おいしいと思いました。卵くらいの大きさなら220℃で20分くらい。焼けたら半分にカットして、熱いうちにスプーンですくって食べます。お好みで醤油をたらしてもいいでしょう。焼くのを10分くらいにすればよりフレッシュな香りとサクサクした食感が楽しめ、30分焼くと一段と汁気が分離して旨味が増しますが、香りはだいぶ飛んでしまいます。

ちなみに皮はパリッとしたままなので、手で持って食べられます。皮には砂がたくさんついているので食べられません。アルミホイルを巻いて焼くと食感がグニュグニュした感じになるのでおいしさ半減と思いました (好みでしょうけど)。ベドウィンはそのまま火の中に放り込んだら数分で取り出し、ガブリと豪快に食べるそうです。通ほどあまり火は通さないようです。

他に試したのは、ファガアを薄切りにして熱いお吸い物を注ぎしばらく蒸す方法。これもサクサクと食べられておいしかったですが、香りはあっという間になくなりました。もうひとつは厚めに切ってソテー。これもなかなかいいですが、どうせならもっと大きいものを買って、分厚くした方がおいしいと思いました。でも、大きくなると値段が跳ね上がるんですよね。シーズンはこれからなので、まだちょっと様子見です。

それにしても、道ばたで売っていたファガアを我ながら目ざとく見つけたものです。おかげで13年ぶりの珍味を堪能しました!
(→過去記事)

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2009年1月29日 (木)

土漠でピクニック④

岩から生える植物。たくましいと思う反面、「何故こんなところで?」 とツッコミを入れたくもなります。自然て摩訶不思議。

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2009年1月27日 (火)

土漠でピクニック②

リヤドから北に2時間ほど走ったところにある渓谷 (1枚目の写真) に行ってきました。目的は 「お花見」。リヤドは去年11月に少し雨が降っただけでその後カラカラの天気が続いていたので、今年はあまり期待できないかと心配していたのですが、現地について高台から見下ろしたワジ (涸れ川) には思いの外緑が多く、一気に足取りも軽やかになりました。ちなみに、これくらいでも緑が多いと思ってしまうのは、サウジ生活が長い証拠ですね。

道とは言えないようなくずれかけの道を歩いて降りて谷底のワジに着くと、ありました、黄色や紫の小さな花がたくさん。「花畑」 にはほど遠いかもしれませんが、夏の間ほとんど何も草花がなかったことを考えると、まるで別世界です。夢中になって歩き回りました。あちらこちらで黄色い花がなんとも目に優しく飛び込んできます。黄色が好きなんだなぁと自分自身で再確認。とても癒やされた一日でした。

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2009年1月 7日 (水)

4本足の密輸団

イエメン国境で警備にあたるサウジ当局が、このところ最も注意を払っているのはロバです。別名 「4本足の密輸団」。ロバたちは特別な調教を施されており、まるでハトの帰巣本能のごとく、はるか遠い場所から無人で目的地までたどり着くのだそうです。もちろん背中には大麻、カート、その他違法な品を載せて。

イエメン山中にあると目されるロバ訓練センター。そこでは調教の最中、教官がサウジ国境警備隊のユニフォームを着用し、これでもかというくらいロバを鞭打つそうです。その結果、ロバは密輸中に警備隊の姿を見つけると、その場から駆け足で逃げ去っていくのだとか。

すごいのは、ロバがちゃんと一往復することです。ロバは違法な品を載せ目的地にたどり着くと、そこで誰かが来るのを待ちます。荷物を回収する係が現れ、今度は普通の荷物を載せられると、またテクテクと出発地に戻っていくのだそうです。犯罪に感心してはいけないのですが、なんともお見事。

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2009年1月 3日 (土)

幻想的な花

どこのサイトで見つけたのか忘れてしまいましたが、確かイエメンの写真です。サウジアラビアの紅海側にあるヒジャーズ山脈にも似たような花があると聞きますが、それにしても幻想的な景色です。まるでどこか違う惑星。

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2008年10月16日 (木)

ベドウィンの歯ブラシ

毎日の生活におなじみの歯ブラシ。世界各地にその土地特有の歯ブラシがあったりしますが、サウジアラビアでは 「ミスワーク (Miswak)」 が昔から用いられてきました。これはサウジアラビア、スーダン、エジプト南部など乾燥地域に生える特殊な木 (Arak Tree/Salvadora Persica) の根っこで、茶色い表皮をむいて少し歯で噛むと簡単にほぐれ、いかにもブラシといった見た目になります。口に入れるとハッカのようなややピリッとくる風味があって、なかなかオツな味がします。

ミスワークについてはこれまでに世界各地で研究が行われ、実際に虫歯予防や歯垢を落とす薬効成分が含まれていることがわかっています。WHOが虫歯予防にミスワークの使用を奨励していたり (1986年、2000年)、サウジアラビアでも先月キングサウド大学の研究グループが調査結果の発表を行うなど、近年ますますその価値が再評価されています。なんでもミスワークには19の薬効成分があり、歯ブラシに歯磨き粉をつけて使用するのと遜色ない効果が得られるのだとか。歯ブラシと違って奥まで届きやすい形状なのも好ポイント。

写真のミスワークはヨルダン滞在中に買ったもので、値段は250フィルス (40円) でした。サウジアラビアではミスワークをくわえながら出歩く人も多いのですが、アンマン市内ではほとんど見かけませんでした。このようなベドウィンの伝統文化もアラビア半島の周辺国ではすたれつつあるのかなと感じたものです。確かに、日本でも爪楊枝をくわえながら歩いているおじさんの姿はあまり格好の良いものではありませんし。

ミスワークは直径5mm~15mmくらい、長さ15cm前後にカットされて売られています。太さはお好みのものを。ミスワークは歯をゴシゴシこすったり、単にパクッとくわえていたり、まさに爪楊枝感覚で使われます。1日使ったら、ブラシ部分を一晩水につけておけば、翌日はまた爽やかな使い心地が復活しているはずです。中にはローズウォーターにつけると良いという人もいます。2~3日使えばさすがにボロボロになってくるので、ナイフで削って新しい部分を出しますが、柔らかいので簡単に削れます。

ミスワークの効能は他にも口臭予防、消化を助ける、喉の調子を整える、頭痛を和らげる、記憶力を高めるなどなど、いいことずくめのようです。

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2008年10月14日 (火)

ヤギのビューティーコンテスト

以前ドバイで行われたラクダのビューティーコンテストについて書きましたが、ここサウジアラビアではヤギのコンテストが行われています。ヤギはサウジアラビア人にとってラクダ、鷹、競走馬とともに愛玩動物 (および実際に益をもたらす動物) として大変人気があります。

今年6月にリヤドで行われたコンテストでは、ダマシーンゴート (Damascene Goat/ダマスカスヤギ) のカフル (Qahr) がビューティークイーンの栄冠を手にしました (もちろんメスです)。ちなみに鳩の世界でダマシーンといえば、銀色の羽毛をもつ観賞用の鳩のことだそうです。

クイーンの条件はいろいろあります。毛色は問わないようですが、全体のバランスがいいこと、そして決め手は頭の大きさと目の白さです。鼻、口、耳も張り出したり引っ込んでいたりと、外国人が見ればなんとも奇異な様相ですが、ペルシャ猫やパグのように、醜ければ醜いほどいいのだそうです (醜いとは言いつつもバランスが大事ですが)。

また、ダマシーンは希少種であり、その点もカフルはポイントが高かったそうです。シリアの首都ダマスカスはヤギの繁殖が盛んで、数多くのブリーダーが存在します。ダマシーン (アレッポ、ハレプ、バラディー、シャーミー) はもともとは搾乳用に創出された種類ですが、今では観賞用のニーズが高くなったそうです。ダマシーンはヌビアンタイプで被毛は赤か茶色、まれに灰色かまだら。角はあるものもないものもいます。

ヤギはもちろん家畜ですが、頭が良くフレンドリーで、特にドワーフ種 (小型種) はペットとして広く認知されています。時間をかければ犬のようにしつけをすることも可能なのだとか。ただし、家の中で飼うものではありませんし、ヤギを散歩に連れ出しているサウジ人も見たことはありません。せいぜい砂漠のハイキングに一緒に連れて行く程度でしょう。

ヤギコンテストは他にもいくつかカテゴリーがあり、会場では競りも行われたそうです。最高級のヤギには一体いくらの値段がついたんでしょうね。鷹には50万リヤル (1500万円) なんていう値段がつくこともあるそうですが。

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2008年10月12日 (日)

ヘビ

去年、母屋の横の古い家を取り壊してガレージハウスを建てました。家を壊してしばらくたったある日、2mくらいのヘビが近くの木にからまり、更地になった場所をじっと見つめているのに気がつきました。ヘビは木の上にとどまり、結局丸2日間更地を眺めていました。古い家の守り神だったのかな?。幸運もヘビとともに去ってしまった?。新しい家はRCなのでヘビが住み着く余地はないしなぁ。そういえばヨルダンのペット屋で白いヘビが売られていて、買おうかどうか本気で悩んだことがありました。ヘビ好きかも。

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2008年7月 5日 (土)

ハブハブ

スイカを食べるとバイアグラに似た効果が得られる可能性があるというニュースは、日本だけでなく欧米、そしてここサウジアラビアでも大きく取り上げられています。こちらは1年の半分は夏で雨も少なめという、スイカの栽培にはとても敵した環境です。3月にはスーパーにスイカが出始め、今 (7月) は道ばたで山のように積まれたスイカを売るおじさんたちをよく見かけます。今頃、サウジ人が目の色を変えてスイカ売り場に駆け込んでいる姿が目に浮かびます。

ジェッダの友人 (日本人) が、スイカのことを「ハブハブ」と言っていました。リヤドのサウジ人に聞いてみたら、「イエメンの方の言葉かな?」と言っていました。ハッバは種 (たね)。同じ語根でホッブは愛。種が多いからハブハブなんでしょうか。それとも、アラブ人は昔からスイカの夜の効能を知っていたのかな?

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2008年6月27日 (金)

ヒツジ専門誌

ラクダは日常的に目にする機会が多く、見た目的に 「これはいい」「これはダメ」 というのがそれとなくわかります。ただ、アラビア半島のものは基本的にヒトコブラクダで、全体的なスタイルはどれもあまり変わらないように見えます。白、黒、茶色の区別意外に、外見で 「これは○○種」 と言われても、いまいちピンと来ません。

さて、牧畜先進国サウジアラビアには、ラクダ専門誌だけでなく、当然ヒツジ専門誌もあります。誌名は 「ナワーディル」。「貴重な、希少な」 という意味の通り、誌面にもいろいろな種類のヒツジが登場します。

美しいと形容するしかないヒツジ、見事な角を持つもの、あきらかに異形のもの。ラクダとはうって変わってバラエティーに富んだラインナップは、まるで犬の雑誌を見ているようでした。品評会が頻繁に行われ、チャンピオンには数百万円の値段がつくという話にも納得です。

ヒツジのブリーダーもいいなぁ。(←目指すの!?)

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ラクダ専門誌

日本にも 「月刊ホルスタイン」 とか 「肉牛ジャーナル」 なんていう、一般人にはその存在すら知られていない業界専門誌というものがありますが、サウジアラビアも牧畜に関しては数千年の歴史をもつだけあって、やはりありました、ラクダ専門誌が。

「ザウド」 という誌名は 「守る、保護する」 という意味で、貴重種を保護しようということなのか、あるいはラクダ飼育という伝統を護っていこうということなのかわかりませんが、いずれにしろなかなか含蓄のある誌名です。

内容は、ラクダの飼い主へのインタビュー、品評会の様子、グラビア (?)、ラクダの雑学などです。○○種のラクダの見分け方や、焼き印の意味 (どの部族の所有かを表す) など、興味深い記事が満載でした。定期購読してみようかな。

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2008年6月14日 (土)

あせる犬

1. 見事にスポッとはまりました。
2. 逆にどうやって入れたんだろう?
3. 母犬は生命の危険を感じていたようです。


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サルとアイスクリーム

エチオピアの温泉地、ソドレでのひとこま。木の上でアイスクリームをぱくつくサル。昔、伊豆の波勝崎でサルにチョコモナカを取られたのを思い出しました。ウキーッ!


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2008年5月22日 (木)

サソリ

サウジアラビア・サソリ研究センターの専門家によれば、サウジアラビアでは年間28,000件、人がサソリに刺される事故が発生しているそうです。国内ではこれまで20種類の毒サソリが見つかっており、人を死に至らしめる猛毒のものから軽微なものまで様々ですが、いずれにしても刺されると相当痛いとのことです。

サソリの被害者は主に砂漠地帯で任務に当たる兵士であり、このセンターも軍の病院施設の一部として開設されました。2006年の調査では多くのサソリ毒の血清の開発と、いくつかの新種も発見されました。サソリ毒の血清開発の難しいところは、生物学的に同種のサソリであっても、生息地域が違うと同じ血清が効かないことだそうです。

サウジ人と一緒に砂漠にダッブ (トゲオアガマ) を捕りに行った時、初めてサソリを見ましたが、その時のサウジ人の苦々しい顔は今でも思い出します。やはり彼も一度刺されたことがあるそうで (そんなに猛毒ではない種類)、もう二度と刺されたくないと言いながら、ダッブの穴から出てきたサソリを木の棒でバンバン叩いていました。(→過去記事)

ちなみに、2001年にヨルダンで「サソリ事件 (Scorpion Case)」という嘘のような本当の事件がありました。これは、妻が情夫と共謀し、サソリを使って夫を殺害しようとしたものです。ヨルダンでは時に家の中にサソリが入り込むこともあるので、きっと「これだ!」と思ったんでしょうね。以下、当時のニュースから。

「サソリを使って夫を殺害しようとした妻が起訴された。しかし弁護側は、夫の枕元に置かれたのが黒サソリであることに注目した。専門家によれば、黒サソリの毒はそれほど強くないため、大人を殺害することはほとんど無理。よって、妻の行動は殺人未遂にはあたらないと主張した。しかしその後、以前にも妻が情夫と共謀し、夫の車のブレーキに細工をしていたことが判明。妻の明確な殺人意図が立証された。妻には懲役6年8ヶ月、情夫には同10年が求刑されたが、両名とも裁判期間中にすでに5ヶ月拘留されていることや、殺人未遂というにはあまりにも手口が稚拙だったことから、結局2人ともサソリ事件においては無罪となった。ただし、姦通罪が適用されそれぞれ懲役6ヶ月、さらに情夫は過去に徴兵命令を拒否していたことがわかり、プラス3ヶ月の懲役となった」

……沖縄だったら「ハブ殺人事件」なんてのもあるんでしょうか。

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プーケットのカエル

プーケットに旅行したのは7月。雨期のため毎日曇りがちで、日中晴れ間はのぞくものの、夕方から夜半にかけては必ず短時間、土砂降りになりました。雨が降ると少しは暑さもやわらぎますが、熱帯の湿った空気が身体中にまとわりつき、歩く時も空気の重さを感じたものです。それでも、夕立の後の散歩は殊の外気分が良いものでした。

その日も、ホテルで夕食をとった後、ちょうど雨も上がったので庭を散歩することにしました。すると、まもなく「パチン、パチン」あるいは「ポコン、ポコン」という、かわいい感じの破裂音が聞こえてきました。「何の音だろう」と考えながら歩いていると、そのうちに、少し低音からやや甲高いものまで、あちらこちらからパチパチポコポコと合唱のように音の洪水が押し寄せてきました。

しかし辺りは闇に暮れかかっています。どこから聞こえてくるのか、また何の音なのか、さっぱり見当がつきませんでした。立ち止まってよくよく耳をすましてみると、どうやらそれは地面の下から聞こえてきます。最初は目をこらしても暗い地面に何があるのかさっぱりわかりませんでしたが、目が慣れてくると、そこに雨水を流すための側溝があることがわかりました。

側溝には金属製の目の粗い網がかけられています。そしてそこに耳を近づけると、ひときわはっきりと音が聞こえてきました。その時です。以前、マレーシアに住んでいた人から、田んぼのカエルの大合唱のテープを聴かせてもらったことを思い出しました。その泣き声がまさにこの音。テープを聴いた時は「これがカエルの鳴き声?、冗談でしょ?」となかなか信じなかった自分ですが、ようやく納得できました。

そのカエルの情報はないものかとインターネットでいろいろ探しましたが、今のところ見つかっていません (名前もわからないし)。本当に、不思議な鳴き声なんですよねぇ。

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2008年5月 8日 (木)

マナゲシャの森

アジスアベバから西に35kmほど行くと、「マナゲシャの森」があります。国土から森林面積が減る一方のエチオピアは、アジス近郊でもほとんど森は消失してしまいましたが、ここには異様に映るほどうっそうとした森が残っています。樹齢400年にもなるビャクシン (Juniper) が、その幹にびっしりと苔をまといながら天高くそびえ立つ姿は、さながら鎮守の森。そこには畏怖の念さえ感じられます。天狗が現れても不思議ではないような異空間。樹の海。午後の日差しがねじ曲がり、激しい耳鳴りとともに失われていく平衡感覚。どうも、この森とは合いませんでした。(←たぶん日本でプチ遭難したトラウマ)

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2008年5月 7日 (水)

仲良き事は (2)

見ていてなごみます。

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仲良き事は (1)

悪夢にうなされる連れ合いをもう1匹のヒツジが心配するそぶり (←妄想) がなんともけなげです。

この世にかわいくない子犬なんていません。ましてやかたまって寝ている姿なんて!

猫2匹。なんでこんな格好になったんだろう。

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2008年5月 5日 (月)

ヤギのポーズ

エチオピア南部州ブタジラの近郊に、ハルシェタンという湖があります。「バハル・シャイターン (悪魔の湖)」とアラビア語で考えると意味がよくわかりますが、一見きれいな水であっても、魚もいないし、住民もここの水は飲めないと言っていました。水不足のエチオピアにあって、これだけの水を目の前にしてそれが利用できないとは、なんとももったいない話です。

さて、ある日ハルシェタンに行って湖面をのんびり眺めていると、トコトコと1匹のヤギが近づいて来ました。目の前を通り過ぎたのでなんとなくパシャリと1枚写真を撮ると、ヤギはきびすを返し、おもむろに石に前足を乗せると、「違う違う、ポーズをとるからここで撮ってくれなきゃ」とでも言いたげに、こちらを向いてメェ~とひと鳴きしたのです。これはこれは、大変失礼しました。恐縮しながらあらためてシャッターを切ると、ヤギは満足そうに歩いて行ってしまいました。

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2008年4月30日 (水)

ハイラックスのヘン顔

ハイラックス (Hyrax) は、外見はウサギに似ていますが、体の解剖学的なつくりからウマやゾウに近縁と考えられる原始的な哺乳類です。ずんぐりした体つきがタヌキを思わせることから、イワダヌキという和名がついています。タンザニアのセレンゲティ国立公園の岩場に群れをなして棲息しているハイラックスは、愛嬌たっぷりな仕草で旅行者の人気者と言われています。でも、実際に見てみると小さいながらも野生むき出しで、とても「カワイイ~」などという代物ではなく、むしろ「りりしく猛々しい」という風に感じました。

そんなハイラックスの、ヘンな顔が撮れてしまった瞬間、3枚です。親に甘えてほおずりしようとしたらたぶん長い毛が目に入って「イテテ」という表情の子供。奥からギロリと鋭い眼光を飛ばす奴。普段黒目がちな小動物が白目をむくときは、間違いなく本気です。そして、なにがなんだかよくわかりませんが、とにかく不細工に撮れてしまった瞬間。同じハイラックスとは思えません。顔が完全にイッてます。何か面白い台詞をあててみたい。

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2008年4月27日 (日)

目つきの悪い猫

旅先で目つきの悪い猫を見かけると、ちょっとワクワクします。どんな過去を持っているのか、どれほど狡猾で凶暴で性悪なのか。つい擬人化して「組長」とか「兄貴」などと呼びかけてしまいます。

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2008年4月18日 (金)

鳩………残念な報告

先日、寝室の窓の外で鳩のヒナが生まれたと思ったら、その日の夕方からいきなり砂嵐に見舞われました。翌日、おそるおそるカーテンの隙間から鳩の巣をのぞき見ると、案の定、巣の3分の1くらいが飛ばされてなくなっていました。ただ、相変わらず鳩の親は巣に座っていたので、まずは難を逃れたとほっと一安心。その後もハラハラしながら毎日ちょっとずつのぞき見していました。

しかし、災難は続くもので、8月に着任して以降、この7ヶ月間で雨らしい雨が降ったのはたった一度きりだというのに、ここにきて、急に雲行きが怪しくなってきました。雲は数日かけてどんどん厚くなっていき、明らかに雨雲に変化していました。そしてついに、ポツリポツリと雨粒が落ちてきたのです。砂嵐と雨の組み合わせは最悪です。車の窓ガラスを見てもわかるように、もうドロドロ (写真)。どうせ降るなら1時間くらい土砂降りになれ、といつも思います。

ただ、今は鳩のヒナが心配です。この日、日中はほとんど降らなかったのでホッと胸をなで下ろしていたのですが、結局、夕方から夜にかけて本降りになってしまいました。久しぶりの雨は、嬉しいことは嬉しいのですが、なんでこんな時期にと恨めしさがつのりました。夜半にかけては数週間ぶりの冷え込みをみせ、もうヒナにとっては最悪のコンディションです。夜、寝る前に巣を確認しようかどうか迷ったのですが、最悪の事態を迎えてしまっていたら、たぶん悲しくて眠れなくなると思ったので、あえて何も見ずに布団に入りました。

翌朝、残念ながら、窓の外にはわずかに巣の残骸が残されているばかりでした。タイミングが悪かったです。本当に、残念…。

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2008年4月12日 (土)

キャメルビューティーコンテスト

■ドバイ皇太子、ラクダ16頭に4億6千万円投じる (CNNニュース)
「アラブ首長国連邦 (UAE)-UAE国営の首長国通信 (WAM) は8日、ドバイ首長の皇太子が遊牧民 (ベドウィン) の伝統を祝う式典、行事に参加させるラクダ16頭を450万ドル (約4億6千万円) で購入したと報じた。ラクダの「容姿コンテスト」に出す270万ドル (約2億7千万円) の1頭を含む。年齢別に実施される同コンテストでは、首、頭部、くちびる、背中のこぶ、足などの形を競うという。

これほどの額によるラクダの購入は前代未聞だが、UAEでの史上最高額かどうかは不明。UAEで、優れたラクダの保持はステータスシンボルにもなっているという。コンテストにはUAEのほか、サウジアラビア、オマーン、カタール、バハレンから1万7千頭以上のラクダが参加する。賞金総額は数百万ドル規模。(2008.04.09 - CNN/AP)」

………だそうです。この金額、もう何が何だか…。UAEでは6年前からこのビューティーコンテストが開かれているそうです。主催者側は、これによって世界の関心がUAEに向けられることを期待しているのと同時に、国民に対しても、砂漠とともに生きるベドウィン文化をもっと意識するよう呼びかけているようです。

確かに、近年のドバイの発展ぶりは目を見張るものがあります。近代的な高層ビルが立ち並び、街には外国人労働者があふれています。ホテルのフロント、レストランのウェイター、スーパーのレジ、タクシー運転手、ガソリンスタンドの店員、病院の看護婦等々、日常生活で接する職種に関してはほとんどすべてインド、パキスタン、バングラデシュ、フィリピンなどからの出稼ぎ労働者です。

また、家庭の中には外国人のメイドや運転手がいるのが当たり前ですから、UAE国民も、「今自分はどの国にいるのか」「自分の文化のより所は何か」などと、アイデンティティーの喪失を感じる若者が増えているのではないでしょうか (そういう危機感があればまだ大丈夫だと思いますが)。

サウジアラビアもカタールも、リッチな湾岸産油国では同じ問題を抱えています。そもそも、赤ん坊が最初に覚える単語がメイドさん (フィリピンやインドネシア) の国の言葉だという笑えない話もありますから。よく考えると、これは戦争よりもたちの悪い文化侵略ですね。まぁ、自業自得と言えばそうなんですが。

21世紀になっても、やはりナショナリズムは必要なのだと思います。そう言った意味では、ドバイ皇太子の行為は賞賛すべきものだと言えるでしょう。UAE国民が、「プリンスがまた道楽に金を使いやがって」などと悪態をつかず、皇太子のメッセージをちゃんと受け止めてくれれば良いのですが。

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2008年4月10日 (木)

エチオピアのカラスの鳴き声

エチオピア南部諸民族州の州都、アワサに行った時のこと。ワビシャベレホテルの庭でマキヤトを飲んでくつろいでいると、どこからか空気がもれたような、「カハカハ、コホコホ」 といった感じの鳴き声が聞こえてきました。鳥にしては貧相な声だと思っていたら、終いには 「アアァァァ、アァァ、アッアッ」 などと、自分がこの世に生を受けて以来もっとも情けない鳴き声を聞くことになりました。鳴き声の正体は写真のカラス (カラスでいいのかな?)。勝手にバカガラスと名前を決めて、しばらく後をつけてビデオ撮影をしました (鳴き声.mp3 )。あぁ、無駄なことした。

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動物の赤ちゃん

名実ともに無味乾燥、潤いのないリヤド生活。しかし今は窓の外に鳩のヒナがいます。それを思うだけで、なんだか嬉しくなってしまうのはなぜでしょう。動物の赤ちゃんて可愛いですね。この世に可愛くない動物の赤ちゃんなんているのでしょうか。あのハダカデバネズミでさえ、赤ちゃんならなんとかギリギリ可愛いと思えるからたいしたものです。3枚目の写真がそうですが、………いや、でもやっぱり閲覧注意かな。あまりに衝撃的な姿をしているので。ちなみにハダカデバネズミの生息地はエチオピア、ケニア、ソマリアだそうです。エチオピアと聞いて、なんだか微妙にガッカリ。

1枚目と2枚目はエチオピアで生まれた子犬。10匹も生まれて、しかも全部すくすく育って当初はかなりとまどいましたが、今から思うとあの数ヶ月間は本当に至福の時間でした。みんな元気かな。

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2008年4月 8日 (火)

生まれました!

ひと月ほど前に、寝室の窓の外にハトが巣を作ったことをこちらに書きましたが (2/23、2/25、3/02)、この時は残念ながら途中で卵がダメになってしまいました。もうこんなことはないのかなとガッカリしていたら、3月19日にまたもハトのつがいが窓の外に巣を作り始めました。今度はこちらもできるだけ干渉しないようにと、それから3週間、寝室のカーテンは閉め切ったまま、時々チラッとのぞくだけにして、固唾をのんで事の推移を見守っていました。

調べてみると、ハトの抱卵期間は16~18日とのこと。そろそろかなと一昨日あたりからソワソワしていました。そして今日、なんだかハトの様子がいつもと違っていたので、カーテンの細い隙間からジッと観察していたら、なんとハトの下に生まれたばかりのヒナの姿を発見! キタ━(゚∀゚)━!!!!! ウマレタァ\(^◇^)/!!!!! いやぁ、ハトさん、おめでとう。こちらも本当に嬉しくなりました。ピジョンミルクをあげているところを見たいのはやまやまですが、そこはグッと我慢して、当面はこっそりチラ見するだけにしようと思います。なんとか無事に巣立ってほしいなぁ。

しかしこんな時に限って夕方から砂嵐が…。鳩の巣が風で飛ばされないことを祈ります。

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2008年4月 4日 (金)

ラクダ三態

ラクダスーク (市場) で見た愛嬌たっぷりのラクダ。ずっと見ていても飽きません。

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2008年3月 2日 (日)

鳩報告 (2)

鳩の巣のことはできるだけ気にしないように、カーテンも閉じたままにしていたのですが、何やらチュンチュンと小鳥の声が騒がしいので気になってそっと見てみたら…。

写真の通り卵に穴が。小鳥のいたずら? 食べようとしたの?

親鳩はその後も2日くらい卵を抱いていましたが、そのうちどこかに行って二度と戻ってこなくなりました。自然界は厳しい…。へこむ…。

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2008年2月25日 (月)

鳩報告 (1)

2月22日 (金) 朝、寝室の窓の外に鳩が巣を作り始めました。翌日に鳩のつがいが姿を消したので、少し残念に思いながらもほっとしていたら、24日から鳩が戻ってきて巣作りが本格化してしまいました。25日朝、カーテンの隙間からのぞき見すると、立派な巣の真ん中に小さな白い卵が!。しかし親はどこに行ったのか、もう育児放棄か? とこちらがオロオロしていたら、10分程して鳩が戻ってきて、「プルップ」 と鳴きながら軽やかに卵の上に座りました。ああ、良かった。

無事にヒナはかえるんでしょうか!?

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2008年2月23日 (土)

鳩が…

寝室の窓の外で明け方からからずっとカサカサ音がしているなぁと思ってカーテンを開けたら、鳩のつがいがビクッとしながらこっちを見ていました。木の枝を集めて、巣作り&子作り。何もこんな所で…。

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2008年1月13日 (日)

アフリカ最後のオオカミ

標高4000メートルのエチオピア高地に生息するエチオピアオオカミは、アフリカに住む唯一のオオカミです(その姿からアビシニアジャッカルとも呼ばれます)。およそ10万年前、氷河期のさなかにユーラシア大陸から渡ってきたオオカミの末裔は、人間による農地開発のため生息地が減少し、狂犬病の流行やイエイヌとの交配などによって今ではわずか500頭ほどに減り、その絶滅が危惧されています。

バレ山岳国立公園はエチオピアオオカミの数少ない生息地のひとつとして保護の手が入っていますが、資金はほとんど外国の援助です。また、周囲に暮らす住民たちは、オオカミの保護などおそらくほとんど意識していないのではないでしょうか。増える子供たちを養うためには畑を広げなければならないし、そもそもバレの辺りは「オオカミよりも人を保護すれば?」と思うほど劣悪な環境にも人が住んでいますから。自然保護なんてしょせん金持ちの道楽なのかな…。

キツネのような愛らしい姿は、ナショナルジオグラフィックのホームページでどうぞ。

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2008年1月11日 (金)

ラクダ市場

リヤドの北の町外れにあるラクダ市場に行ってきました。ずけずけと勝手に写真を撮るわけにもいかないので、とりあえず目についた人に声をかけ、ひとしきりお茶とナツメヤシをごちそうになって談笑した後に、「ところで写真撮っても良い?」と切り出し、パチリと写真を撮った次第です。たまたま声をかけた人がエチオピア人で、久しぶりにアムハラ語で会話を楽しみました。なんかそこかしこでエチオピア人に会うなぁ。

1頭の値段はピンキリですが、エチオピア人のところのラクダで一番高いものは4万リヤル(120万円)すると言っていました。中には、過去に100万リヤル(3000万円)の値段がついたものもいるそうです。それにしても、ラクダの柵に行くとラクダたちが興味深そうにこちらに近づいてきて、クンクンと匂いをかいできたのがたまらなく可愛かったです。もう全然人間を怖がらないんですね。

ちなみに、アラビア語のジャマルは英語のキャメルの語源になったことから広く知られているラクダの訳語ですが、細かく言えば雄ラクダのことです。雌ラクダはナーカ、単に1匹のラクダならバイール、複数ならイビルです。実際にはあまりジャマル(複数: ジマール)という言い方はされないようで、今日もラクダの群れを指してイビルと言われました。

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2008年1月 7日 (月)

トウガラシ

1人1日当たりのトウガラシ(乾燥)消費量を示した統計を見つけました。ただし、トウガラシの一種ですが辛くはないパプリカ(乾燥)も含まれているため、必ずしも辛いもの好きの地域を示しているわけではありません。パプリカはハンガリーで品種改良されたトウガラシで、ハンガリーは今も世界的な生産地です。そのため、ハンガリーとその周辺国がランキング上位になっています。また、韓国では生の辛いトウガラシをよく食べますが、生のトウガラシはピーマンと同じく野菜に分類されるため、この統計グラフには入っていません。生トウガラシを含めたら、間違いなく韓国はもっと上位に行くでしょう。

トウガラシの原産地は、中南米あるいはメキシコといわれています。大航海時代に中南米から世界各地に伝わったそうですから、そうなると、インドカレーのあの辛さも、せいぜい400~500年のものということになります。ブッダの時代から辛いカレーを食べていたようなイメージがあったので、ちょっと意外でした。ちなみに朝鮮半島には「倭辛子」として日本から伝わり、後年、向こうから日本に逆輸入され「唐辛子」として全国に広まったそうです。中世ヨーロッパ人が肉の保存のためコショウを欲したように、当時すでに肉食が解禁されていた朝鮮半島では、高価な輸入コショウの代わりに地元で作れるトウガラシが全国的に普及したようです。

辛い料理はおいしいですね。いや、むしろクセになるというか、どんどん量がエスカレートしていきます。学生時代、インドネシア留学生のアパートで毎日のように夕ご飯を一緒に食べていました。彼の作る鶏肉と豆腐の炒め物はとてもおいしかったのですが、タカノツメパウダーを相当入れるので、最初は辛くてほとんど食べられませんでした。それでも彼にとっては「全然辛くない」レベルで、私たちを横目に彼自身はご飯にタカノツメを振りかけて食べていました。1ヶ月もするとこちらもだいぶ慣れてきて、彼が「まぁまぁ辛い」というレベルならなんとかおいしく食べられるようになりました。もちろん、口が慣れただけであって、お腹はしょっちゅう壊していましたが。

これまでインド料理、スリランカ料理、タイ料理、韓国料理、エチオピア料理と、数々の激辛料理を食べてきましたが、どれもそのおいしさは折り紙付き。と言うか、辛さも味の内で、トウガラシを抜いてしまったらぐんと魅力が下がってしまいます。場末の食堂に行けば行くほど辛さが跳ね上がるような気がしますが、そう言う所も嫌いではありません。ただ、舌がしびれるような辛さは大好きですが、辛くてむせるものは苦手です。トムヤムクンを何度鼻から吹き出したことか ( ̄ii ̄)。でも、また食べてしまうんですけどね。

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2007年12月 3日 (月)

やる気のないラクダ?

ヨルダン観光のハイライト、ペトラで見たラクダ。1頭はしゃなりと脚をたたみ、物静かに指示を待っている様子。風情があります。顔つきも良好。こういうラクダには是非乗ってみたい。その背に揺られてペトラの風を感じてみたい。

ところがその近くにいたラクダ。もう見るからにやる気無し。手脚をくにゃんとさせ、しなを作りつつ「もう無理、歩けない、暑いし」と訴えています(たぶん)。よく見たら顔もヘン。こんな髪型(?)、初めて見たし。なんかイラッとしました。(゚皿゚)

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2007年11月30日 (金)

ヒトコブラクダとフタコブラクダ

さっぱりイケメン風なヒトコブラクダ(写真1)に対し、毛がもこもこで随分濃い~感じのフタコブラクダ(写真2)。どちらが好きかと言われれば、うーん、ヒトコブかな。ただ、リヤド近郊の土漠を悠々と闊歩するヒトコブラクダが毛並みバッチリ、顔もどこか凛として品があるのに対し、カイロのピラミッドあたりにたむろするラクダは明らかに貧相(写真3)。たぶん観光客相手にこき使われているからでしょう。サウジの場合、ラクダは人間にとって有益なものを生み出してくれるとても頭の良い動物として大切に扱われていますから、やはり食べ物から違うんでしょうね。

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2007年11月25日 (日)

トカゲの写真

前回のサウジアラビア滞在中、味気ない生活に多大な潤いをもたしてくれたダッブ(=トカゲ/トゲオアガマ)。当時のことを思い出しつつ、写真をマイフォトにアップ。

でかいダッブが突然何匹も我が家にやって来たため、急遽金網の囲いを作りました。これで一安心と、1時間ほど買い物に出かけ帰宅すると、金網の中にいるはずのダッブ(大3匹)が忽然と消えていました。その時はまさかこんなドテッとしたトカゲが網をよじ上るとは思いもよらず、囲いに屋根はつけていなかったのですが、いなくなってもなお「なぜ消えたのか」としばらく呆然としていました。それから30分、とにかくおっかなびっくりで家の中をあちこち探して回りました。

何しろあの尻尾です。ソファーの下を覗いたとき、いきなりあれを顔にビシッと当てられるんじゃないかとびびりまくり、カーテンをめくるとき、尻尾をグルグル振り回しながらこちらに飛びかかってくるんじゃないかと考えたり。実際、カーテンの裏を1m以上よじ上っていたのには心底驚きました。逃走したダッブを見つけてからも、それをつかむまで、恐くて恐くて15分くらい悩みました。最後は軍手をして「エイヤッ!!」でつかみました。その後、体温が低いと尻尾攻撃はほとんどしないことが判明してから、ようやくダッブを平気でつかめるようになりました。

大きいダッブは「グルメ・クッキング」に書いたような結末を迎え、中型は砂漠に逃がし、小型はそれから4年くらい家で飼うことになりました。しかしダッブはこんなにも表情が豊かなんですね。後ろから近づくと首をもたげてこちらをジロリと睨む仕草。体温が上がると体色が緑から黄金色に変化し、凶暴な表情で威嚇を仕掛けてくる野性味。なにより凶器そのものであるトゲトゲの尻尾は小型でも健在で、いつ見てもほれぼれでした。砂漠にアイリスの花を見に行ったとき、突然大型のダッブを発見。ダッシュしてまんまと捕まえたときは本当に嬉しかったです。持ち帰って子供たちに見せてあげた後、また同じ場所に逃がしました (白黒写真のダッブ)。

見た目とは違ってその肉はとてもおいしいので、乱獲によって数は減少しているのだそうです。今度またスーク(市場)で売られているのを見つけたら、できるだけ買って、砂漠に逃がしてあげようと考えています。生息地も知っているし。(サウジアラビアのダッブはアフリカ大陸のものとは違って天然パセリを食べる草食で、生息地は限られています)

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2007年11月24日 (土)

このトゲトゲは何でしょう

問題。このトゲトゲは何でしょう。

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ヒント。少し開きました。

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答。カワイイ~(*´∀`*)=3

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2007年10月 5日 (金)

動物 (4)

たいがいサルは何か思惑を秘めた顔つきをしているものですが、黒と白の非常に美しい体毛を持つアビシニアコロブスもまた、なんともいえない良い表情をしていました。樹上の哲学者、ビロードを纏った修道僧、デュアリズムの体現者、森の子泣き爺 (←これはない)等々、つい何かに例えたくなるほど、味のある風采容貌でした。

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2007年9月17日 (月)

ブラックライオン

ハイレセラシエ皇帝がこよなく愛していたというブラックライオン。1枚目の写真は、アジスアベバにあるBlack Lion Zooにいたやる気のない奴。ちっともこっちを向いてくれません。確かに黒いですが、クロヒョウみたいなのを想像していたので、ちょっと拍子抜けでした。2、3枚目はアジスアベバ中心部にある大統領官邸の中庭で飼われているもの。こうなると「黒」と言っていいのか微妙ですが、まぁ良しとしましょう (←貴重さが全然わかっていない)。

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2007年9月15日 (土)

ソッケの木

エチオピア南部、アルバミンチのゾーン事務所を訪ねたとき、担当者の机に「ソッケ(Sokke)の木を守るワークショップ」というパンフレットが置いてありました。目を通してみると、「非常に軽い木であるソッケは地元の漁民が古来から小舟を作るために使ってきたが、近年その数が激減している」ということが書かれていました。ソッケはアルバミンチのアバヤ湖とチャモ湖、そしてズワイのズワイ湖にしか生えていない貴重な木です。アルバミンチでは主に舟に加工されたり、地域住民の薪として利用されています。またズワイでは、よく道ばたでソッケの木から作った軽いイスを売っています。アルバミンチ近郊は全域で森林面積が減少しているそうで、1990年には地域の森林面積は23%あったのに、数年前の調査では7.3%になってしまったそうです。

アジスアベバに帰る途中、ズワイを越えてしばらく走っていたら、いつものように道ばたでソッケのイスを売っていました。以前から、このイスはエチオピア土産としてはかなり良いものだと思っていたので、買うチャンスをうかがっていたのですが、この時、実はけっこう貴重な木だということがわかったので、思わず5個も買ってしまいました。5個で30ブル。1個80円。貴重な木のわりに安い…。もっとお金を出した方が良いのかな?。いや、そうするとますます伐採が加速されるか。うーん、難しい。写真のイスで、重さは700グラム程度です。手で持つと本当に軽いです。

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2007年2月16日 (金)

草花 (1)

*標高3400mで見た花。幻想的な美しさ。
*グレープフルーツくらいあるまん丸な花。可愛い。
*八百屋で売っていたアーティチョーク。って花咲いちゃってるし。

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2007年2月15日 (木)

動物 (3)

*白黒ザルなのに子どもは真っ白 (アビシニアコロブス)。
*木の上がお気に入りの雁。夫婦?
*お尻に顔を突っこむイノシシ。

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2007年2月 7日 (水)

動物 (2)

*住宅街に牛が放牧されていること。人ん家の芝生食べるな!!
*牛やロバが渡るため歩道橋の階段がゆるやかなこと。
*荷物の積み過ぎでかわいそうなロバ。

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2007年2月 6日 (火)

動物 (1)

*線路の上を牛が歩いていること。
*住宅街で巨大な野良亀 (?) を見たこと。
*幹線道路をラクダの大群が歩いていること。

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チャットは麻薬?

■チャットとは?
被子植物門 双子葉植物綱 離弁花亜綱 ニシキギ目 ニシキギ科 アラビアチャ、またはアラビアチャノキ (Catha edulis)。イエメンではカート (Qat, Khat)、エチオピアではチャット (Chat)。チャットの葉を噛むと軽い覚醒作用があり、またおしゃべりになります。エチオピアではその効能が人々に広く支持され、友人との談笑時や夜間の眠気覚ましなどに多用されています。特にハラール近郊アウォダイのチャットはよく効くとのことで、他の産地のものよりも高い値段で取引されています。

以前は、エチオピアといえばコーヒーが一番の換金作物でしたが、近年は世界的にコーヒー価格が安くなっており、コーヒー畑をチャットに転作する農家が後をたちません。1997年から2002年の対COMESA平均年間輸出額は5億1,471万ブル (65億円) ですが、そのうち57%はチャットが稼ぎ出したものです。チャットの主な輸出先はジブチ (81%)、エジプト (11.3%)、ケニヤ (4.2%)で、この3ヶ国で全体の97.2%を占めます。統計表にあった輸出金額を単純に輸出量で割ると、チャット1kg=750円、コーヒー1kg=180円、採油用種子1kg=65円、果物・野菜1kg=26円、穀類1kg=22円、砂糖1kg=20円と、やはりチャットは「もうかる作物」だと言えます。

■その効果は?
中東諸国など、チャットを麻薬同等品として持ち込み禁止にしている国が多数あります。しかし麻薬という言葉から強烈な覚醒作用あるいは幻覚作用を期待していると、まったく肩すかしを喰らうことになります。摂り方としては、まず枝から若葉を何枚も取り外し、口中に放り込みます。猿の頬袋のように葉を頬にどんどんためていくようにしながら、じっくりと噛みながらエキスを摂っていきます。味はかなり渋いので、砂糖やピーナッツを一緒にほおばる人もいますが、そうするとあまりうまく頬にためておくことができないので (胃に入っていってしまう)、葉っぱだけの方がおすすめです。何しろ胃が荒れるので、なるべくエキスだけ摂るようにした方がよいと思います。

チャットの効果といっても、これはある程度慣れが必要でしょう。噛み始めてしばらくたつと (30分から1時間くらい?)、少し頭がポーッとなってきます。ほんのりと顔が熱くなってきて、少し脈が速くなります。これが効いてきた証拠で、だんだんと陽気でおしゃべりになっていくようです。ただ、初めて噛んだ人は大抵「これが効いているということなんでしょうか?」などと思わず聞いてしまうくらいですから、その効果は推して知るべしです。お酒を飲んでからチャットを噛むと効かないと言われていますが、お酒にくらべたらほとんど効果はないに等しいでしょう。しかし、チャットを噛んでだらだらととりとめのない会話を楽しむことは、エチオピアの人々にとってはかけがえのない時間なのだそうです。経験を積んで、慣れればもっと楽しいのかもしれません。

チャットを噛んで数時間は頭がさえたりおしゃべりに花が咲いたりしますが、今度は夜眠れなくなってしまいます。噛む量にもよりますが、この眠気覚まし効果は相当強いものです。そのため長距離トラックの運転手はチャットを片手に運転するのが当たり前になっており、限界まで眠らずに運転することから、結局はよく交通事故を起こしています。エンジン性能が優れているいすゞのトラックはエチオピア国内運輸に多大な貢献をしていますが、多くの運転手がチャットを噛み、そしてあちこちで事故を起こすため、いすゞのトラックが走っているのを見るとみんな「アルカイダが来た」と言います。エチオピア人と一緒にいる時いすゞのトラックを見たらすかさずアルカイダと言ってみましょう。うけること間違いなし。

チャットを噛んだあとは、しばらくすると頭痛におそわれることもあります。また、男性はあちらの方が極めて鈍感になりほとんど役に立たなくなってしまいます (半日くらい?)。逆に女性は敏感になるとのことですが、それは男性の側から聞いた意見なので、いまいち信憑性に欠けます。さすがに職場の女性スタッフに聞くわけにもいかず、この点は最後まで未確認でした。ただ、これだけエチオピア人社会に深く浸透しているわけですから、きっと人を惹きつけてやまない何か素晴らしい効能があるのでしょう。もちろん、チャットは社会的に好ましくないと主張する人々もたくさんいます。覚醒作用云々は別にして、チャットによって消費されるお金と時間が大きな経済的損失を招いているとされているからです。ま、それを言うならお酒の方がひどいですけどね。

■チャットあれこれ
インターネットでおもしろい記事を見つけました。チャットに含まれる phenylpropanolamines (PPAs) という物質群・カチンとノレフェドリンに、精子の受精能力を高める働きがあるというものです。それでイエメン人やエチオピア人は子だくさんなのかな?。それから、チャットといえば生の葉を噛むだけですが、南米のマテ茶のように加工品にはできないのでしょうか。換金作物として考えるなら今後はそういった研究も必要かと思います。それにしても、南部州のシダマ (スタバでも売られているシダモコーヒーの産地) で、コーヒーの木の隣にチャットが植えてあったのには驚かされました。静岡県牧ノ原台地で大麻を栽培するようなものですね。←わかりづらいし誤解を招く ( >_< ;)

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2006年9月 8日 (金)

ラクダ+リャマ=カマ

数年前、アラブ首長国連邦ドバイの研究所で、ラクダとリャマの交配種が生まれたというニュースを聞きました。その名も「カマ (Cama)」です。生まれたばかりのカマは一見リャマに見えますが、ラクダに似た短い耳と長い尾を持ちます。しかしこぶはありません。また足裏の肉球はリャマのように2つに割れています。カマはラクダよりも気性が穏やかで、ウールがたくさん取れるそうです。450kgの父ラクダと75kgの母リャマの間に生まれたカマは「ラマ (Rama)」と名付けられ、その後元気に育ったそうです (なんか紛らわしい…)。その時のニュースでは、同研究所には父リャマによって妊娠した母ラクダもおり、数ヶ月後に出産の予定ということもつづられていました。日本人の知らないところで、いろいろな研究が進んでいるのですね。その莫大な資金力と節操のなさで、すでに中東のどこかでクローン人間が生まれていたりして…。

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2006年8月27日 (日)

ブラックアイリス

毎年2月、アンマンの春は野山がいっせいに緑に覆われます。夏の間ほとんどすべての植物が枯れ、丸坊主になっていた山が、一気に生気を取り戻す季節です。この時期はよく郊外にドライブに行きました。自宅から20分ほど走ると、そこには花と緑に覆われた野山が広がっています。野原一面を埋め尽くす菜の花、岩の陰にちょこんと生える可憐なシクラメン(原種)、そして桃か桜かと見紛うばかりに咲き誇るアンズやアーモンドの花、花、花。訪れた場所は、足下は目もくらむような渓谷で、谷底には小川が流れています。ぽかぽかした太陽、おだやかな風、日本では聞いたこともないような鳥のさえずり。もし桃源郷があるのなら、きっとこんな場所に違いないと思わずうなずいてしまいました。

ヨルダンの国花、そして実は花の王国でもあるヨルダンの春の象徴「ブラックアイリス」。「この辺りにある」というあいまいな情報を頼りに半月ほど足繁く通い、3月上旬にようやくその姿を見ることができました。車の窓から最初に見えたのは、珍しいアザミの花でした。足場が悪く崩れそうな斜面を登り、アザミの花やそのまわりにある何種類もの花を写真に撮っていたとき、ふと、黒紫の花が目に飛び込んできました。あわてて斜面を駆け上がると、そこには、思いのほか大柄なブラックアイリスがありました。見るまでは、可憐、繊細、清楚、などという言葉を想像していましたが、実物は威風堂々として、周囲の花を圧倒する存在感を放っていました。さすが国花、余裕の貫禄勝ちといったところでしょうか。
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2006年8月10日 (木)

カナリヤ

ヨルダン人は鳥の愛好家が多いようです。ダウンタウンでは週末になるとある通りに鳥市が立ちます。私も、鳥市で見たカナリヤの鳴き声にみせられ、生まれて初めてカナリヤを買うことにしました。どこで買おうか迷いましたが、鳥かごやエサも買わなければならないので、鳥市の近くにあったペットショップに行きました。店内には何羽か、すでにきれいな鳴き声を発しているものもいましたが、店主に相談しながら、あえて若いカナリヤを選び、じっくり育てようと考えました。「3週間くらいで鳴き始める」という店主の言葉を信じ、それからはカナリヤの世話にいそしむ毎日が続きました。「早く鳴かないかなぁ」とワクワクしながら1ヶ月たちましたが、時々「ピョロヒ~」と短く良い声で鳴くものの、ほとんどは「ギャッ」という鳴き声しか発しませんでした。その時は「隣のケージにいるブンチョウ (一緒に買った) のつがいをうらやましく思って鳴き声をまねしているのかな」程度に考えていました。そうこうしているうちに、事情があってカナリヤはブンチョウとともに知人のお宅に引っ越すことになりました。しかし10日ほどたって知人から「カナリヤが卵を産んだ」という衝撃的な連絡を受けたのです。く〜、あれだけオスって言ったのに。そりゃ鳴かないよ…。ちなみに、鳥市では鳥だけでなく犬やハリネズミも売っています。それと、鳥を売っている横で焼き鳥の屋台がおいしそうな煙を上げているのはどうかと思いました。
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2006年8月 5日 (土)

マンドラゴラ

魔術に興味がある方なら、マンドラゴラをご存じだと思います。無実の罪により断頭台で処刑された男が、断末魔の叫びの中で放った精液から生じるとされ、麻酔、麻薬、媚薬など万能の霊薬と信じられていました。しかしマンドラゴラの採取には大きな危険が伴います。その根は人間の男女の形をしており、土中から引き抜かれるときに大きな叫び声をあげ、その声を聞いたものは発狂して死んでしまうと言われていたからです。そんな恐ろしい伝説をもつ植物ですが、サハム村のオリーブ畑で、他の植物に埋もれながらそっと生えているのを見つけました。英名:Mandrake、アラビア語名:トゥッファーフ・アルマジャーニーン (狂人のリンゴ/サハム村での呼び名)、辞典には「根から麻薬」などと物騒なことが記されています。現地では、緑の実を食べるとひどい腹痛を起こし、熟した黄色い実を食べるととても元気が出ると言われています。熟した実は、グアバをもっと濃厚にしたような良い香りがしました。

マンドラゴラは、実は意外にも中東と縁の深い植物です。それは「恋茄子 (Love Plant)」の名前で旧約聖書に登場しているという事実です。母リベカと一計を案じ、アブラハムから祝福を受けたヤコブは、一時、伯父ラバンのもとに身を隠します。そこで7年間の労働の報酬として従妹のラケルと結婚できることになりましたが、婚姻の夜、姉のレアがラケルにすり替わり、そのまま結婚してしまいました。さらに7年間の労働の後、ヤコブはようやく本命のラケルと結婚しました。ある日レアの息子ルベンが「恋茄子」を見つけて持ち帰ります。子供の出来なかったラケルは、夫ヤコブを一晩レアにゆだねる条件で恋茄子を手に入れ、その後みごとに子供を身ごもりました。恋茄子には媚薬あるいは懐妊促進剤としての薬効があるのでしょう。このように、恋茄子の力を借りて子供を産むことができたラケルですが、それにしてもヤコブは元気です。レアとラケルの姉妹だけでなく、側女のビルハ、ジルハとも子供を作り、全部で12人の子供の父親になりました。実は密かに恋茄子を持っていた?
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樹齢3000年のオリーブ!?

旧約聖書の創世記によれば、大洪水の後、ノアが放った鳩はくちばしにオリーブの枝をくわえて帰ってきたそうです。地中海東岸では、紀元前3000年代にはすでにオリーブを栽培し油をしぼっていたと言われます。初期ヘブライ語のアルファベットも、アレフ (牛)、ベート (家)、ギメル (ラクダ)、ザイン (オリーブ) の4つから始まっていました。つまり、家畜、住居、輸送、農耕という文明の4つの柱を示していたわけです。かのダビデ王も、オリーブ油をもっとも大切な宝のひとつと考え、イスラエル部族の中から最もすぐれた者にオリーブの世話をさせたという記録が残っています。また、イエスはオリーブの園で祈り、さらに彼が刑に処された十字架もオリーブの木でできていました。ヘブライ語のメシアとギリシャ語のクリストスは、いずれも「聖油 (オリーブ油) を注がれた者」を意味し、イエスの通称 (キリスト) となりました。

このように、オリーブは中東地域とはとても縁が深い木です。現代のアラブ料理にもオリーブは欠かせません。食卓には塩コショウとともにオリーブオイルが置かれ、オリーブの漬け物はヨルダン人の大好物となっています。ある食事会の席で、ヨルダン北部イルビド近郊のティブネ村に残るローマ時代のオリーブの木のことを知りました。その後、職場でイルビド出身のスタッフに聞いてみると「ティブネもいいけどうちの村のオリーブも古いよ」ということだったので、さっそく彼の実家があるサハム村 (イルビド近郊) に連れて行ってもらいました。そこで見たオリーブの木は、背は高くないものの、さすがに堂々としたものでした。幹のうち根元のあたりの一番細い部分を測ってみると、なんと胴回りが5.6メートルもありました。ローマ時代のものかと聞くと、それより前のギリシャ時代のものだという言い伝えが残っているとのことでした。樹齢も3000年と言われているそうです。当時、この地域にあった野生のオリーブにギリシャ人が目を付け、このあたりではサハム村を拠点に栽培を始めたそうです。なんでもサハム村の土地を掘るとギリシャ時代の遺物が出土し、ときどき村人が掘り当ててはお小遣い稼ぎをしていると聞きました。うらやましい。

職場のスタッフに連れられて、樹齢3000年とも伝えられるオリーブの古木を見た時は、予想をはるかに超える大きさに、いたく感動したものです。その時は、おそらく村で一番大きな木を見せてくれたのだろうと思っていましたが、その後1人でドライブがてら再びサハム村を訪れると、まぁ、あるわあるわ。前回見た木のまわりを10分も歩いていると、同じ大きさかそれ以上のものが、すぐに10本ほど見つかりました。幹の直径が2メートル以上の木も数本ありました。古木の根元に腰を下ろすと、しばらくは空を眺めながらしみじみとしてしまいました。時空を越えた悠久の時を感じる、というやつです。一応、幹に耳をあててみましたが、さすがに何も聞こえませんでした。修行がたりない?。ちなみに、インターネットでイタリアにある樹齢1200年と伝えられるオリーブの木を見てみたら、思いの外細く、ますますヨルダンの樹齢3000年説に信憑性を感じました。
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2006年7月10日 (月)

砂猫とサルーキ

サウジアラビア生活で今でも残念に思っていることがあります。まずは「砂猫」。実はこのような和名があるわけではなく、欧米で「Sand Cat」と呼ばれているものを単に今ここでこのように言っているだけです。砂猫、あるいはサンドキャットは、サウジアラビアの他にも北アフリカやイランの砂漠地帯に生息しています。夜行性の動物ですが、足跡が発見しにくいこと、ライトを照射すると目を閉じて虹彩の反射を隠すため追跡が難しいことなどから、その生態はいまだ解明されていない部分が多いようです。外見は幅広の顔、大きな下向きの耳、ずんぐりとした体型が特徴で、野生の猫にしてはとても愛嬌があります。ガイドブックで始めて砂猫の写真を見た時は、その可愛らしさに一発で虜になってしまいました。リヤドのスィッティーン通りに、サウジでは珍しいペットショップがありました。そこで、写真で見たままの砂猫を発見した時は、思わず息を飲みました。ケージの扉に「砂漠で捕獲」と表示されていたので、ペット用に繁殖したものではなく、誰かが野生のものを捕まえてきたようです。本当に可愛らしい外見で、その後何度もショップに通って、飼おうかどうか本気で迷いました。しかし、やはり野生の動物です。その外見とは裏腹に、時折こちらに投げかける鋭い威嚇の視線は、とてもペットで飼えるような代物ではないと悟るには充分なものでした。私がしばらく飼って、いずれ野生に放そうかとも考えましたが、どこに帰せばよいのかもわからず、結局あきらめてしまいました。

もうひとつは「サルーキ」です。9000年前のシュメール地域の壁画にも描かれているそうで、最古のハンティングドッグと言われています。中東では歴史的にサルーキとつき合いが深く、エジプトのファラオの墓でサルーキのミイラが発見されたり、また聖書で犬といえばサルーキのことをさしているそうです。サウジアラビアではウサギ狩りにサルーキが使われるなど、現代でもサルーキの繁殖が行われています。ある日、職場のサウジ人から「サルーキっていう犬欲しい?、今度生まれるから1匹あげようか?」と言われました。二つ返事でお願いした後、数週間わくわくして待っていましたが、結局思ったほど子犬が生まれなかったそうで、もらうことはできませんでした。サルーキは、実はサウジでもけっこう貴重な犬だそうで、上流階級の間で高額で取り引きされるため、私のような外部の人間が簡単にもらえるものではなかったようです。残念!!
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2006年6月15日 (木)

砂漠の花畑

冬季の雨量が増えると、サウジ人すら知らなかった現象が起こります。1996年3月、かつてない大雨に襲われたリヤド地区は、近郊の砂漠 (土漠) で奇跡が起こっていました。それまで、見渡す限り岩石に覆われた荒れ野だったところが、一面黄色い花で覆われた花畑に変わっていたのです。一体どれだけの年月、花の種はこの時を待ち続けていたのでしょう。私にとっても、もう何年も見慣れた土漠の風景が一変したことは、素晴らしい驚きでした。花から花へと蜂が飛びかい、吹き渡る風に花びらが揺れます。地獄転じて天国になる、そんなことを感じつつ、水さえあれば本来の姿はこうなのかと、少しため息が出ました。
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2006年6月10日 (土)

トカゲいろいろ

ブログ1本目にダッブ (トゲオアガマ) を食べた話を書きましたが、その後は改心して (?) ダッブがとても可愛いと思えるようになり、20cmくらいの子供のダッブを3年近く家で飼っていました。リヤド市中心部にあるバトハスークで買った (救出した) のですが、当初は何も食べてくれませんでした。草食ということはわかっていて、レタス、パセリ、ニンジンなどいろいろな野菜を置いてみましたが、どれもまったく食いつきません。砂をしいた水槽には電球をセットしてあって、朝電気を付けると巣穴 (ただの箱ですが) からのそのそ出てきて、そこでずっと体を暖めているのですが、野菜には見向きもしませんでした。3日目くらいに「このままでは死んでしまう」と思って、クロレラの粒を水でふやかしてピンセットで口に押し込み無理矢理食べさせましたが、その後はまた何日間も、けっして自分から食べようとはしませんでした。10日目になって、バトハで一緒にダッブを買った人から、「サボテンの実をすごい勢いで食べてる!!」という連絡が入りました。私も急いでサボテンの実を買ってきて、細長く切って水槽の中に入れると、あっちを向いていたダッブが急に振り返ってこちらを睨み、サボテンの実めがけてスタスタと近寄ってきました。ダッブはサボテンに顔を近づけ、クンと匂いをひと嗅ぎしたかと思うと、大きな口を開けてパクリと食らいつきました。その後はもうひたすらムシャムシャと、サボテンの実を食べ尽くしました。その時の感動は、ちょっと言葉にはなりません。本当にほっとしました。その後は、レタスもパセリもよく食べるようになったので、ようやく私のことを「食べ物をくれる人」として認識してくれたのかも知れません。こうして「トカちゃん」との生活が始まったのです。

一度ダッブが好きになると、砂漠に行ってもトカゲが目に付くようになります。砂漠の砂の中に住んでいる体がツルツルのトカゲ (スキンク)、道で車にひかれて死んでいた大きな毒トカゲ (ワラル/現地名)、車のトランクに入れて家に持ち帰ったら顔が真っ青になって死んでいたトカゲ (申し訳ないことをした…) などなど。土漠を走っている時、途中でダッブの穴を見つけ、穴の横にゆで卵を置いておいたら、帰りがけに見たら卵が食べてあってちょっと嬉しかったことなど、いろいろな思い出があります。日本に帰って落ち着いたらまたトカゲを飼いたいなぁと考えています。
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2006年6月 8日 (木)

アヤメ

ある年の3月、「アヤメのお花見に行こう」と誘われました。場所を聞いてみると、以前何度か化石を拾いに行ったところでした。「あそこに植物なんて生えてたかなぁ」とやや疑問に思いながらも、他の人と一緒について行くことにしました。現場へは、幹線道路を北上しトゥメイルの町で右折、しばらく古い舗装路を走り、さらに車で土漠に入り込んでいきます。がたがた道を走っていると、遠目に大きなダムが見えてきました。もちろん川の水をせき止めているわけではなく、冬季、豪雨になるとしばしば発生する洪水の水を溜めておくためのものでしょう。その年も1月に大きな雨が続きましたが、ダムの裏側には深さ30cmほどの水が溜まっていました。「これだけ水っ気があればアヤメも生えるか」と思ったものの、しかしお花見ポイントはそこではありませんでした。ダムの裏手の山を大きく迂回し、小高い丘の上にでると、ようやく眼下に緑色の一角が見えてきました。

現場に降りてみると、そこは私の想像をはるかに越える密度でアヤメが群生していました。群生の幅は約15m。そこからまるで川のように、アヤメの花畑が100m以上も延びていました。どうやらアヤメの「川」は地下水脈に沿って生えているようです。しかし周りにはほとんど何も植物は生えていません。なぜアヤメがこんなに繁茂したのか、なぜアヤメ以外の植物がないのか、謎は深まるばかりでしたが、現場にいた誰もがその可憐なうす紫色の花びらに魅了されていたことは確かです。何千ものつぼみがゆるみ、次々と花びらが開いていく様は、それはそれは壮観なものでした。
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スイカの原種?

土漠にハイキングに行くと、必ず目にする植物があります。あちこち伸びたツルのところどころに7、8cmの丸い実がついたものです。実の表面にはギザギザの縞模様があって、小さいながらもスイカそっくりです。たいていカラカラに乾いて黄色くなった実ばかりですが、見栄えが良いので家に持ち帰って玄関に飾っておく人も多かったです。個人的にはこの植物はスイカの原種であると信じているのですが、特にそれを裏付ける証拠はありません。砂漠には私たちの想像をはるかに超えた豊かな植物相が存在し、そのため「アラビア半島で見られる植物」などというハンドブックも出版されています。そのような本を読んでも、この植物がスイカの原種だと想像できるような記述はありませんでした。一度、もしかしたら甘いんじゃないかと思って、この実を割ってぺろりと舐めてみたことがありますが、残念ながら相当苦みが強くしばらく舌がしびれるほどでした。後日、植物ハンドブックを読んだら「毒あり」と書かれていてショックでした。
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2006年5月25日 (木)

砂漠のヒヤシンス

サウジアラビアも年によって雨が多かったり少なかったりわりと不安定ですが、全体としては、100年前よりは降雨量が増えているそうです。それは莫大な石油収入をもとに多くの砂漠が緑化された結果、だんだんと気候が穏やかになってきたのだと言う人もいましたが、真偽のほどは定かではありません。それはさておき、私がリヤドで暮らした数年間、1月から3月にかけては案外たくさん雨が降りました。毎年のように「20年ぶりの大雨」とか言われていたように記憶しています。その年も、比較的雨の多い冬でした。3月下旬、「砂漠の女王」を見に行こうといつもの赤い砂漠に誘われました。「砂漠の女王って?」といまいち想像がつきませんでしたが、現地につき車を止めてしばらくうろうろしていると、案内してくれた人が「あ、あそこにある」と声を発し突然砂の上を走り出しました。一応それが花であるとは聞かされましたが、その人が走っていく方向に花のようなものは見あたりません。なんだかキツネにつままれたような思いでついて行くと、その人がニコニコしながら「これこれ」と地面を指さしました。

「え!?」 私はそれを見た瞬間、思わず息を飲みました。一瞬それがなんだか理解できなかったのです。砂の中からニョキッと顔を出したその姿は、私が持っていた花という概念をちょっと逸脱していました。花だけがもこもこっとあって、葉っぱもないし、とにかくなぜ唐突に砂から生えているのかが不思議でなりませんでした。しかしずっと見ていると確かにきれいだし、逆に神秘的なたたずまいがいろいろなイメージを想起させ、終いにはすっかりこの花のファンになってしまいました。サウジの動植物を紹介した英語のガイドブックには、Desert Hyacinthと記されていました。そういえば小学生の時教室でヒヤシンスの水耕栽培をやったなぁ。なお、毎年同じ場所に出かけましたが、たくさん見られた年とそうでない年と差が激しかったのは、やはり冬季の雨の量が大きく関係していたようです。実は一度だけ、この花を掘ったことがあります。もし球根があったら家のベランダで育てたいと思ったからです。60cmくらい地面を掘った結果、すぐ横のもうひとつの花とU(ユー)字型でつながっていただけでした。球根とか根っこらしきものもなし。一体どうなってんの!?
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2006年5月19日 (金)

ハリネズミ

食べ物のカテゴリーでハリネズミについて書くのもどうかと思いますが、事実、サウジアラビアではスーク(市場)でハリネズミが食用として売られています。ある日、リヤドのバトハスークでも特に食材を売っている一角に行きました。ニワトリ、ハト、七面鳥、ウサギ、このあたりまではわかりますが、カメやトカゲになるとちょっと気持ちが引けてしまい、とどめにハリネズミを見たときはもうダメだと思いました。これは食べるものかとハリネズミを指さすと、店主はゆっくりと自信満々にうなずきました。「皮をはいでな、腹を割いてな、手足をバラバラにして煮込むんや」。日本語ならそんな感じでさも憎々しげに答える店主。もういてもたってもいられません。あまりに可愛そうになってしまい、とりあえず、ダンボール箱にいた何匹かのうち、体が小さい2匹を買って帰ることにしました。家に帰ってくると、まずは少し可愛そうとは思いつつも、お風呂場でシャワーをあびせました。背中のハリにシャワーをかけると、案の定かなり汚い水が流れてきます。短い手足でバタバタ逃げようとしますが、バスタブがつるつるなのでジタバタするばかりです。「ゴメン」と思いながら、ちょっと笑ってしまいました。

お風呂から出たあとは、タオルにくるんで水気をとりながら、ドライヤーの温風をあてました。ハリネズミはどうやら観念したようで、静かに風をうけています。どこか気持ちよさげでした。お風呂のあとは食事です。スークではきっとろくな物を食べさせてもらえなかったのでしょう。生の鶏肉をあげるとむしゃむしゃ食べます。しかしこちらが音を立てるとビクッと体を固くして、動きを止めてしまいます。それからしばらくはハリネズミ中心の生活になりました。部屋はあまり明るくしない。テレビの音は小さく。広い家が必要だろうとダンボールをたくさんもらってきて、長いトンネルつきの豪邸(?)を作ってあげました。まもなく1匹は知人の家にもらわれていきましたが、我が家のハリネズミも、そのあと数ヶ月家にいました。食文化は各国いろいろですが、やはりハリネズミは可愛いと思いこそすれ、おいしそうとは思えません。ハリネズミと暮らした日々は本当に楽しかったです。
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